今年の五月祭

東大の学園祭は五月に行われますが、今年は17(土)〜18(日)の2日間でした。
我が木質材料学研究室では恒例のセルフビルドによるフォリーの展示があります。

稲山先生から出された今年のテーマは、
「合板とツーバイ材による最小限・最軽量で屋根付き最大空間を生み出すシステム」という長いものでした。
形にするのはオブジェとしてのフォリーですが、新たな架構システムを競い合う事がコンペの目的ですね。

私は残念ながらコンペには不参加でしたが、研究室のメンバーとして16日の建て方には参加してきました。

今年も2案が採用されました。私がお手伝いするフォリーはこれです。松田棟梁が施工担当です。

ツーバイフォー材を使用した8角形のフレームを、少しずつ小さくしながら積み上げているドームです。

まずは8本のコラムを建て一層目を造ります。
その上に8角形のフレームを乗せていきます。

徐々にフレームが積み上がり、次第にドームらしくなってきます。


もう一つのフォリーは中棟梁担当で、合板をツーバイシックス材のジョイント部材により嵌合接続させたドームです。

面材のドームなので組み上がるまではとても不安定です。最初の接地部分の施工に午前中掛かり、ちょっと苦戦ぎみ?のようですね。



女子チームはベンチの製作です。



私が担当した8角形ドームは途中から施工スピードが上がり、いい感じに仕上がりました。

中央に置く専用テーブルも完成し、今年はあまりのスムーズさに楽勝ムードです。



面材ドームチームも次第に形になってきました。




午後4時を回り、8角形ドームでは、3年生が焼いた差し入れの焼き鳥をみんなで頂きました。

昭和女子大の応援団?も加わり完成パーティーです。稲山先生も嬉しそうです。


そうこうしているうちに、面材ドームの方もほぼ完成に近づきましたね。



最後に、座ると潰れそうな怪しいベンチも登場して笑いを誘います。


完成を記念してみんなで記念撮影です。


作業終了後はもちろん研究室で打ち上げです。
先日結婚されたばかりの相馬先生にみなでケーキの贈り物です。

なぜかお誕生日風でしたが、ケーキ入刀もあり、大爆笑でした。
おめでとうございます。


翌日の五月祭では多くの人が訪れ、フォリーは人気スポットだった様です。
西出さんのフェースブックから当日の写真を頂きました。

これらのフォリーは毎年新建築に掲載されていますが、今年も掲載される事を期待したいですね。



私は例によってしばらく筋肉痛でした。(笑)


ヤギモク 遠藤