実験の手伝い

博士課程の小林さんの手伝いで、試験木材の含水率を測定しました。
このデータは3月に宮崎で開催される日本木材学会の発表資料の追加分です。



忙しそうな小林さん。


木材の含水率は、製品の場合はハンディーの含水率計で計るのですが、正確に測定するためには全乾法と言われるやり方で計ります。

<全乾法の含水率測定とは>
まず試験片木材の正確な体積を測定し、その重さを正確に計ります。
そして、その木材をオーブンで105℃の温度で全乾状態まで乾燥させ、再度同じ測定をします。
オーブンから出した後の木材は全乾状態なので、最初の測定時の含水率が計算で求められるわけです。

含水率=((試験片木材の重さ−全乾の試験片の重さ)/全乾の試験片の重さ)×100(%)



オーブンから出した試験片



重さを正確に量る電子天秤



測定中の真剣な表情



めり込みなどの試験をする万能試験機
これは静岡県工業技術研究所に有るものとほぼ同じ性能ですね


小林さんの研究は製材木材の面圧性能を調べ、木造の継ぎ手や仕口類の性能を評価するものです。
その基礎資料としての、木材片によるめり込みやせん断性能を調べています。

発表が上手くいくことを祈ります。
頑張って下さい。