柴田杏里ギター教室の発表会

昨日静岡駅前のAOIの大ホールにて、柴田杏里静岡ギター教室の発表会が有りました。

この教室の先生の柴田杏里氏は高名なクラシックギター奏者で、月に一度静岡教室へ教えに来てもらっています。
その昔、私が平塚支店に勤務中、茅ヶ崎の奥田紘正先生に師事していたのですが、静岡でコンサートを開きたいので演奏者を紹介して欲しいと相談したところ、当時スペインから戻ったばかりの柴田杏里氏を紹介されました。その時の縁が、現在の静岡教室にまで繋がっています。
柴田先生は当時スペインで、ギターコンクール荒らしの日本人として有名でした。

教室の年に一度の発表会は、今年もAOIの大ホールです。
皆この日のために練習を重ねて来ました。もちろん私も一生懸命練習した成果を発表する晴れの大舞台です。

今年の私の出し物はJSバッハのリュート組曲2番のフーガです。
ここ数年ほとんどバッハばかりを弾いてきました。理由は、音楽に変な抑揚が無く、構造的で、何よりも私に合っていると感じるからです。


今回の楽譜です。


AOIのホールは今回で3回目ですが、音響が素晴らしく、微妙なニュアンスもストレートに表現できます。
自分が上手くなった様な錯覚に陥るのです。(あくまでも錯覚ですが)


発表会は午後ですが、午前中から舞台でのリハーサルが有ります。そのため朝から会場入りです。
とにかく皆リハーサル室で練習です。私も必死です。


四重奏の練習風景


それぞれ順番で8分間の舞台上でのリハーサルです。


私もやりました。

いつもの通り楽譜を見ながらの演奏です。
本来ならこの様な不謹慎な行動はNGなのですが、頭が悪いせいか、正直言って曲を憶えられないのです。(涙)

リハーサルの段階ですでにとても上がっていて、何回か途中でストップするというアクシデントが有りました。
こんな状態では当然本番も撃沈必至です。

あっという間にリハーサルも終わり、控え室に戻って、私の焦りは極限状態です。
そんな中、いつもなら弾けているフレーズの一部がインテンポで引けなくなっていました。
プレッシャーとは恐ろしい物です。



ついに出演の時間が迫ってきました。舞台そでの緊張した風景です。
皆、前の演奏者の演奏をモニターで見ています。手には汗がにじみます。

フーガは音楽の構造が複雑で、それを解きほぐして演奏しなければなりません。


本番では、いつもよりテンポを落として何とか止まることなく乗り切りました。
意外なほど楽譜がはっきり見えました。

残念ながら本番の写真は後で配布されるため、掲載できませんでした。


最後に先生の模範演奏があり、その後出演者一同で記念撮影です。


この後、いつもの飲み屋で打ち上げでした。
全員、極度の緊張から解放され、大変盛り上がりました。
一週間の禁酒でのぞんだ私も、至福の時を過ごしました。