秋の東大農学部

猛暑から一転、東大のキャンパスも秋の色になりました。
たくさんの木々が色づき、よい景色です。
毎年この季節には校内にあるイチョウが大量の葉を落とします。


五号館前の大イチョウも落ち葉と共にギンナンを落とします。


木の下には、近所の人たちがギンナンを拾いに集まります。
けっこう楽しそうです。


しかしよいことだけでは有りません。
実はすぐに腐り始める為、校内には臭い匂いが立ちこめます。


道路に落ちたギンナンも車にひかれ、つぶれてアスファルトにこびりつきます。


イチョウは東大のシンボルなので文句も言えません。
皆我慢大会ですね。この匂いは1ヶ月程度続きます。


ここで農学部らしいうんちくをひとつ。
イチョウは広葉樹か針葉樹か、さあどっちでしょうか?

葉っぱは針葉樹とはほど遠い形ですね。
しかし、その葉っぱをよく見ると、葉脈が葉の付け根から先まで単独で放射状に伸びています。
広葉樹は葉の中央に太い葉脈が有り、それから左右に細い葉脈が分かれて伸びます。
ですから、広葉樹では有りません。

つまり、正解は針葉樹なのです。
これは名誉教授の有馬先生から教えていただきました。



ヤギモク 遠藤