静岡県ユニバーサルデザイン・工芸研究会 23年度総会と研究会の開催

昨日静岡県工業技術研究所に於いて平成23年度UD・工芸研究会の総会が開催されました。


今年の総会では予算の繰り越し金の中から、「東日本大震災」に対する義援金と、日本人間工学会と会員企業との間で、人間工学に基づく商品開発などを支援する為の予算を盛り込むことができました。
そのため例年より予算枠が少し大きくなりましたが、会員企業の皆さんの合意で、総会に於いてすべて可決する事ができました。これも事務局の皆さんがしっかりと案を作成していただいた賜物です。ありがとうございました。

総会の後、今年度第1回目の研究会が開かれ、3題の講演が行われました。


1 製品開発に活用できる静岡県工業技術研究所の所有機器と技術

 工業技術研究所ではどの様な機器を所有し、またどの様な研究が可能かをUD科の多々良科長、工芸科の佐野科長より説明いただきました。

2 最近の木材利用促進政策を牽引する地球温暖化対策

 東大農学部のアジア生物環境資源研究センターの井上雅文准教授に御願いしました。井上先生は、森林林業再生プランの策定に深く関わってこられ、5つの作業部会の中で、私たちに特に関係の深い製造・流通部門の施策を担当されました。
先生は、私たちが漠然と理解している環境と木材の話を、スッと理解できる分かりやすい事柄をいくつも例に出し、様々な話術を駆使してアクションを交えながら説明されます。素晴らしいです。東大の授業でもこの熱血ぶりは変わりません。

昨年のブログです  
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20100814/1281751804



3 わが社の製品に人間工学を生かそう〜「6ヶ月間実戦マラソン」ガイダンス

 今年の研究会の目玉となる企画のガイダンスです。
日本人間工学会「人間工学教育のあり方検討委員会」委員長・酒井一博先生と松田先生に講演いただきました。
両氏はこれまでも当研究会の講師を御願いして来ましたが、今年は更に一歩踏み込み、人間工学会と、当会会員企業とのコラボレーションを実現させ、更に多くの成果に繋げようとするものです。6ヶ月の間、人間工学会の専門家が各企業のコンサル的なサポートをするのです。ありがたい企画です。

ヤギモクでも是非この企画に参加して、人間工学に基づく住宅造りを更に進めていきたいと感じました。

以前のワークショップでのブログです
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20100125/1264727521

今回の講習会終了後、聴講されていた企業が2社、新会員に加わる事に決まったようです。


ヤギモク 遠藤