ガーデニングワールドカップ・フラワーショー in 長崎 その2

金賞の紹介の続きです。

マレーシアのガーデナー、Lim in Chong氏の「三つの庭」です。
これは金賞の他に「最優秀デザイン賞」「花と平和特別賞」も受賞しています。
マレーシアからの出展ですが内容は和庭です。


コンセプトは
秩序と伝統の「和の庭」
私たちの信念を再確認する「信の庭」
明るい未来を意味する「希望の庭」の三つを融合させた庭だとの事です。

実物を見ると、イメージパースと違い左右が反転しています。



孟宗竹の使い方が斬新で細部まで気を使った完成度が感じられました。

那智黒とスギゴケの切り分けがキレイですね。

正面の山のオブジェ?に黒い月がかかり、しだれ梅の周囲は水盤になっています。
裏から見るとこんな感じです。

象徴的な庭で、大変感動しました。



4つの金賞の最後はアメリカのJohn Cullen氏の「心をひとつに」という作品です。


円や輪は異文化の中でも強さや気品の象徴であり無限の可能性を表す。そこで二つの輪にアーチが掛かることで多様な物の集まりが調和の取れた美しさになるとの事です。





使用しているスチールにはエイジングの赤さびが施され、一見雑然と植えられた草やツタ類がとけ込んでいます。

そして和のイメージも忘れません。

しかし、ちょっと見ると手入れを怠って放置された庭の様で、
もう少し細部にまとまりが有ると良いと感じました。

これらの金賞の作品の中では Lim in Chong氏の「三つの庭」が最も良かったと思います。


ヤギモク 遠藤