しぞ〜かおでんフェア2012

先週末の3日間、静岡市にある青葉シンボルロードとその周辺で「しぞ〜かおでんフェア2012」が開催されました。
おでんの祭典として毎年開かれるこのイベントは、今年も冬季限定のイルミネーションが輝く通りに42店もの屋台が並びました。

今年ははるばる遠方からそれぞれのお国自慢のおでんも集まり、いやがうえにも盛り上がります。





むかえ撃つ静岡勢も負けていません。
皆さんいい顔をしています。


最近静岡おでんは次第に全国区になり出した感が有りますが、そもそもこの静岡おでんとはどの様な物なのか紹介します。

ここ静岡では親しみを込めて「しぞ〜かおでん」と呼びますが、これには一応定義が有ります。
静岡おでんの会のホームページを見ると「静岡おでん五箇条」という決まりが有ります。


1 黒はんぺんを使っている (黒はんぺん:焼津名物の鰯などの魚を使った黒いはんぺん←実際にはグレー色です)
2 牛すじの黒いスープ (スープは継ぎ足して使い続けるため黒い色をしているがまろやかな味です)
3 串を刺してある (手で持って食べられるように竹串に刺してあります)
4 青のり・だし粉をかけて食べる (鰯の削り節の粉と青のりを掛けます)
5 駄菓子屋にある (駄菓子屋の店先にも置いてあります)


静岡おでんの会のHPの写真です おいしそうです


静岡っ子の私としては、幼い頃から「おでん」といえば串に刺してある食べ物だと思っていました。
そして大学で東京に出る前は、はんぺんと言えば黒い物だと思っていました。
また、どこの駄菓子屋にも置いてあり、学校の帰りやボーイスカウトの集まりの帰りにはこの「しぞ〜かおでん」が定番でした。
ですからこの五箇条はどれも「なるほど」、といった感じですね。

おでんの始まりは串刺しの豆腐の味噌焼きが江戸期の屋台料理として広まり、江戸時代後期には煮込み田楽になったと有ります。
おでんは全国に有りますが、静岡市では戦後たくさんの屋台がこの青葉町に並び、この独特の味が広まっていったようです。
しかし、なぜ駄菓子屋にまで広まったのか気になりますね。
本来は冬の食べ物の定番ですが、静岡では一年中愛される郷土料理となっています。


ヤギモク 遠藤