樹木の呼吸量推定の手法

本日の日刊木材新聞に「樹木の呼吸量の推定手法開発」という記事が載っていました。
森林総合研究所が発表したこの手法を使うと、森林の炭素貯留量の正確な推定をする事が可能とのこと。

昨年お邪魔した時の森林総研の試験棟


これは熱帯雨林からシベリアまで、64種類271本の、根を含む植物個体呼吸を実測して得られたデータを元に開発されたものです。

地道な努力を積み上げて、一般式を導いたこの成果には脱帽の一言です。

木材はその重量の半分が炭素ですから、森の木のサイズを計れば山に存在する炭素量は推測可能です。
しかし、環境や温度により変化する呼吸による消費量と光合成量が推定できれば、森林の炭素吸収量がかなり正確に推定できます。
地球温暖化で森林の炭素固定が重要度を増す中で、世界初となるこの様な成果は素晴らしい事だと感じます。