Q値現場測定その2

分譲住宅のQ値測定装置を3日間続けました。今日は機材の撤収です。
現場では雪が降り、あいにくの天候でした。


測定は順調に終了しました。
各室温をパソコンがグラフで表示しています。家中に置かれた9台のグローブ球温度計の温度は1度以内の範囲で安定しています。窓の内側に取り付けた障子紙が一部脱落しており、所々室内への日射の影響が測定されていましたが、計算には問題はありません。


機材のばらしを手分けして行いました。これらの機器はまた東大に送り返します。


測定結果は夜遅く服部さんからメールで届きました。
測定されたQ値は、1.9w/m2kでした。大きな小屋裏がある建物なので、小屋裏まで面積に算入すれば1.77程度ですが、正式には小屋裏は面積に入れないので、1.9でほぼ決まりです。

Q値 = (日射取得量+内部発熱量)/内外温度差

ですから、室内に3500wの熱源で、最大で約18℃程度の温度差が出ましたので、床面積111.9m2ですから、内部発熱は31.27w/m2です。この状態で夜間の日射取得が無いとした場合は単純計算でQ値は1.73になります。これを動的に解析し、最終的な数値とするわけです。

今後、この数値を元に、外壁、屋根の各部位におけるアルミ遮熱の試験データから求めたそれぞれの熱貫流率と比較して、当社のエピオスのアルミ遮熱空気層の評価式を造りたいと思います。

坂本研究室の服部さん、商品企画課の宮城島君ご苦労様でした。
今度は私が空気層の評価書作成で苦労する番ですね。