大学の宿題・五月祭のオブジェ

毎年、東大では5月末の土日に学祭(五月祭 ごがつさい)が行われます。その時に我が木質材料学研究室では、木質材料のオブジェを毎年展示しています。どの様なオブジェを造るのかは4月上旬に稲山先生からテーマが出されます。各自そのテーマに沿って模型のプレゼンを行い、全員の投票で製作するオブジェを決定します。もちろん授業の一環ですので単位も掛かっています。

今年のテーマは「スリット接合による木質立体架構デザイン」です。
今年は五月祭の直後に南青山の「Gallery5610」に於いて、なんと所属研究室の「東大木質材料学研究室展」が1週間ほど開催されるので、その時の展示物にも使われます。


昨年の五月際のオブジェ。


今回の私の個人的なテーマは「HPシェル構造」です。これは直線部材のみを使用して双曲線の曲面を造るシェル構造です。シェルとは貝殻の事で、曲面の持つ強度を利用した架構方法です。有名な建物では「シドニーのオペラハウス」などが有ります。東大の弥生講堂・アネックスにも、我が国初の木造HPシェル構造が使われています。これは稲山先生が考案したもので、研究室で構造解析し確認申請を出した建物です。課題の本来の趣旨は、新たな立体架構方法のアイデア出しなのですが、私的にはこのHPシェルを造ってみたかったので、新たなアイデアでは有りませんがチャレンジしました。


弥生講堂アネックス HPシェルがキレイです。



昼間は仕事が有るので模型の制作は夜です。ここ数日毎晩2時頃まで作業して、すでに体力の限界です。

20日のプレゼンを前にほぼ完成しました。どうなりますか。


HPシェル

こんな感じです