アマゾンの中古本

私は本の通販をよく利用します。それは本屋さんに見に行くより遙かに多くの書籍の検索が可能で、実際に読んだ人の感想が書かれているからです。

しかし、もう一つ大きな理由があります。それは新品の本の脇に中古本の価格が記載されていて、古本も購入できるからです。これは実に画期的な事だと思います。なぜならそれらの多くはほとんど新品同様で値段も安くすぐ届くからです。

しかし、時には失敗もあります。


この本は定価3200円ですが、中古では800円でした。「やった!」と感激し、そく購入。しかし送られてきた本には多くの書き込みがありました。


これらの書き込みは、まあ当たり前ですが、最も重要な部分に書かれています。色々な色のサインペンでグチャグチャと書き込まれています。これまで多くの本を中古で買ってきましたがこんなのは初めてでした。まさに「ハズレ」です。

私も同じ書き込み魔なので、同様に本に書き込みをします。まあ多くはマーカーでの着色ですが。

結局、この本の前の持ち主と同じ場所を着色するのです。
(オレンジのサインペンが前所有者、黄色のマーカーが私)



そして、さらにはこの様に、全面着色だらけになってしまいます。


読み進む内に、全所有者と一緒に読んでいるような気になってきます。更に進めると「やっぱりここだよな」などと、前の書き込み場所がマトを得た所だったりすると、何となくうれしくなったりもしています。(笑)

夏学期(前期)の工学部の「建築耐震構造」を受講していますが、この大学では多くの場合指定された教科書はなく、各教授が自分で作成したプリントを毎回配りそれを見ながら授業をします。しかし、振動の理論を勉強する場合、式の意味やなぜその様な考え方をするのかはしっかり教えてくれますが、微分方程式の解を丁寧に導く様な初歩的な説明はありません。「東大生ならこの程度は分かっているよね」といった具合です。実は私にとってこの本はその隙間を埋めるとても大切な情報源になっているのです。授業で毎回出る宿題もこの様な参考書を見ないと解けません。まあ、買って良かったと思っています。