静岡県ユニバーサルデザイン・工芸研究会の総会

昨日、静岡県工業技術研究所に於いて、UD・工芸研究会の総会が開催されました。この研究会は、工業技術研究所へ依頼試験や相談などを持ち込む企業が主体となり、20年以上続いているものです。現在の参加企業は48社で、年に4回の勉強会開催と1回のバス見学会を主な活動としておこなっています。

私が会長になってすでに3回目の総会ですが、その間、ユニバーサルデザイン部門と工芸部門の合体に伴う研究会の統合も有り、リーマンショック後の不景気による会員数の変動など、色々有りました。更に今年は、一度合体したユニバーサルデザイン部門と工芸部門が再度独立した科に戻る事になりました。しかしながら研究会は広い間口を持った方が会員の利益になるとの判断で、このまま統合したまま続投です。

総会の後は、今年度の第一回講習会が行われました。
前半は、工業技術研究所のユニバーサルデザイン科と工芸科の今年度の研究テーマと使用可能設備やスタッフの紹介でした。



後半は、合資会社136中小企業診断士の南勇先生による、「売れない」を「売れる」に変えるには(販路開拓支援)でした。
先生の話は、まず企業がどの様な商品開発をすべきか、顧客のベネフィットをいかに把握するかなど、開発の基本とも言える部分を、「ブルーオーシャン戦略」の話を交えながら説明し、次に「B to B」の具体的な展開としての展示会利用に関するノウハウの説明でした。

先生の話された顧客のベネフィットとは

利便性、安全性、情報性、選択性、快適性、娯楽性、文化性、開放性、コミュニティーの9種類です。

講演終了後にも、先生は地元企業の質問に対応していました。

今年の今後の予定は、

9月 第二回講習会 講演、ワークショップ
10月 バス見学会 生産現場や事務所などの見学
12月 第三回講習会 講演、交流会
2月 第四回講習会 講演、ワークショップ

年会費は1企業12000円ですが、講習会への参加は何人でも可能で、内容を考えると安いと思います。

この研究会がこんなに長期間続いているのは、工業技術研究所のスタッフの皆さんが、事務局として毎回の段取りをしっかりおこなっているおかげです。感謝です。