UD・工芸研究会

昨日静岡県工業技術研究所の「ユニバーサルデザイン・工芸研究会」の第3回講習会が静岡市内で開かれました。年内最後の講習会なので、終了後には研究会の忘年会も合わせておこないました。


今回は、「流通からみた産地しずおかの将来像を探る」と題して、2人の先生に登壇いただきました。

一人目はメイド・イン・ジャパン・プロジェクト(株)の赤瀬浩成氏でした。


氏は岡山県の婚礼家具メーカーの2代目社長として仕事を始め、婚礼家具から足物家具へ商品を転換してきました。
その時の改革の話や産地のブランド化など、ブルーオーシャン戦略を引用して、生き残りのために会社は何をなすべきかを話されました。

 己を知る。(自社の得意分野を見極める)
 マーケットを知る。
 3年後のビジョンを考える。
 数値で判断する。

これらの基本的な経営判断手法を様々な切り口で説明されました。

ブルーオーシャン戦略では新たな商品価値を生み出す必要が有るため、古い商品価値の一部を大胆に切り捨てる事が必須です。何を切り捨てるのかを見極めるために、数値の判断が必要になる訳です。

当社でも以前ブルーオーシャン戦略の勉強をしたことが有りましたが、3年後の戦略を真剣に話しあう事の重要性を再認識させられました。

ワークショップでは聴講者を4チームに分け、それぞれのチームにテーマが割り振られ、それに付いての意見交換した結果を元にチーム毎に発表をすると言う趣向です。私のチームは環境調和でした。木材関連のメーカーやデザイナーのチームであった為、県産材の地産地消にまつわる発表をしました。

二人目の先生は、静岡デザイン専門学校の森田みか氏で、「明日の、そして10年後の静岡のために」と題し、地域の企業とのコラボで学生が物づくりをしていく活動を紹介されました。

終了後に交流会として、忘年会が開かれ、講師の方々を交え、幅広い意見交換をしました。


来年は2月に第4回目の講習会が有ります。
毎回事務局として企画運営をしていただいている工業技術研究所の方々には本当に感謝ですね。



ヤギモク 遠藤