静岡県UD・工芸研究会 講習会:品質管理の基礎と応用

昨日午後、静岡市駿河区のグランシップ12階の会議室に於いて、静岡県工業技術研究所 UD・工芸研究会の第4回講習会が開催されました。


今回は「品質管理の基礎と応用を体験する」と題して、首都大学東京 産業技術大学院大学の越水重臣准教授をお招きし、2つの講座を開講しました。今回の出席者は、会員企業の生産管理や品質保証部、企画開発部や技術部と言った日頃から品質管理に関係の深い人がほとんどでした。また、せっかくの講座なので、前半の講座は会員外企業にも公開しました。



講座1 統計的品質管理の基礎を学ぶ  〜電卓で品質管理を体験する〜

講座2 実務で役立つ品質管理手法を学ぶ  〜QC手法で問題解決型の改善を体験する〜


講座1のテキストです。


まずは統計的品質管理の基礎を勉強しました。
サンプリングからデータの基礎知識、バラツキの基本統計量の計算の仕方、正規分布の特徴と不適合率の推定などテンポ良く授業は進みます。

電卓持参の講座ですので途中で簡単な演習が3題あります。
これは不適合率の推定をする演習です。

講座2では会員企業と事務局によるワークショップ形式で行われ、QC手法を使った問題解決の為の勉強をしました。
まずはQC7つ道具の説明の後、特性要因図の作成です。

皆で意見を交わしながら楽しく演習が進みます。

次になぜなぜ分析の系統図にチャレンジです。

最後は最近のリコール問題の複雑さに言及して長時間の講座は修了しました。

今回の講習会で、平成22年度のUD・工芸研究会の予定はすべて終了しました。
毎年4回の講習会と1回のバス見学を行っており、会員企業は現在45社です。
毎回行われる講習会は事務局の方々が知恵を絞って企画を練っていただき、地元の製造業に取って大変有意義な内容ばかりです。本当に感謝ですね。
次は6月に23年度の総会と第1回の講習会が開催されます。すでに次回の企画が動き出しています。楽しみです。


ヤギモク 遠藤