国交省「木造計画・建築基準」の委員会

国土交通省の官庁営繕部では公共建築物に関する木造の基準作りが行われています。
これは昨年5月末に公布され10月より施行された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に基づき国交省営繕部で委員会が設けられ年度末を目処に昨年の7月から続いている作業です。
すでに5回の委員会が行われており、その議事録も国交省のHPに掲載されています。

http://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_fr4_000003.html

この議事録を見ると話題が多岐にわたり結構おもしろいですね。座長は東京都市大学の大橋好光教授で、建築研究所森林総研を加えた8名の先生方が参加されています。その内の5人の先生の授業で単位を頂きましたが、議事録を読むと「この発言はきっとあの先生かな?」など、発言者を想像するのもたのしいです。
委員には建築環境の坂本雄三先生も加わっていますが、ほとんど木構造の話ばかりで、発言の機会も少なそうで、ちょっとお気の毒のような気がしました。

その記事が先日の木材新聞にも一面トップで載っていました。


1月末に行われた第5回検討委員会での合意事項として、公共建築物には原則JAS製材を使用する事や、住宅以外は事務所荷重に対応するため4号建築物であっても許容応力度計算を必須とする事などが決定したようです。

この委員会はもう1回の検討会議を経て年度末には結論を出すことになっています。議事録を見るとどの様な内容なのか想像は付きますが、国交省のHPには、各検討会での添付資料などもすべて掲載されていて、透明度の高い検討をしている事にとても好感を持ちました。


ヤギモク 遠藤