静岡県産材住宅の助成金 その2

現在静岡県議会が開催中です。
2月17日に開会され、代表質問、一般質問が2月25日まで、その後常任委員会が3月初旬に行われ3月10日に閉会になります。
私たち木材関係者が感心を持っている23年度の静岡県産木材住宅への助成金も今回の議会で決定されます。

先月の情報では、静岡県産材を使うとその使用量に応じて助成額が3段階になり、無抽選で支給される事になりそう、との事でした。

http://d.hatena.ne.jp/aldy/20110127


助成額は

使用量20m3以上使用の場合 30万円
15〜20m3        21万円
10〜15m3        13万円

最新の情報ではこの3段階に加え 2〜10m3の使用量に対しても助成金が6万円ほど下りる案に変更されているようです。更にリフォームなどにも摘要範囲を広げる動きもあるとか。

早速今回も県の林業振興課に電話で聞きました。
まだ議会が終了していないので詳しいことは言えないが、2〜10m3の枠はほぼ決まる見通しだとの事でした。

すでに3月16日には静岡市のアザレアでこの事業の説明会も予定されているので、その際には確定した内容が発表されます。最小値が2m3となれば、ちょっと工夫すれば多くの住宅が補助金を貰えます。そうなれば、更なる県産材の利用促進にもなり、大変有効だと感じます。

この様な地産地消への応援により消費量が増加すれば、今度は供給面の不安が出てきます。
そうなればやはり供給体制の整備がますます大切になりますね。

現在静岡県にはJASの構造用製材の工場は、昨年県森連が岡部の工場で取得した1工場のみです。
現在、静岡県優良木材認定制度がありますがJASではありません。
やはり、今後の公共建築物の木造化に伴いJASの認定取得は不可欠です。
他県ではJAS取得の動きが活発化してきた地域も有り、静岡県の業界もこの動きにもっと反応して欲しいものです。

一昨年末に国が可決した「森林林業再生プラン」では、2020年までに、国内で消費する木材の自給率を50%まで引き上げることが目標に掲げられています。更に低層の公共建築物を木造化する為の具体的な指針が現在国交省の営繕部で行われています。これらにも当然JAS製品が指定されてきます。この機会に是非供給体制の早期の整備をして欲しいものですね。

ヤギモク 遠藤