日本木材学会大会

先週の3月18日から20日まで、京都大学農学部において日本木材学会の第61回大会が開催されました。
毎年開催されるこの大会は、多くのシンポジューム、研究発表、関連研究会、ワークショップ、トークセッションなどが開かれます。私が3日間通ったのは主に研究発表の会場でした。


京大ではすでに新入生を迎える準備ができていました。


農学部入り口です。



研究発表は口頭発表とポスター発表が有り、口頭発表は一人15分の持ち時間でパワーポイントを使用しながら発表するものです。建築学会の発表より時間が長く、内容をしっかり掘り下げる事が可能なため、とても分かりやすいです。

発表プログラムは19種類のカテゴリーに分かれており、9会場で発表されました。

バイオリファイナリー       41題
材質 製材・機械加工       39題
組織構造・培養          35題
木質構造             39題
木質材料 他           39題
居住性・感性 強度        28題
保存 抽出成分・微量成分     44題
物性 リグニン          30題
きのこ              14題
環境・資源            12題
紙パルプ・セルロース 乾燥    44題

合計365題の発表がありました。
このほか、ポスター発表も多数有り、私の所属する木質材料学研究室からも多くの仲間が口頭発表、ポスター発表に参加しました。
今年の木質材料学研究室の目玉はLVLの連報でした。昨年末から建築研究所京都大学と共同で実験をしてきた成果の発表でした。安藤先生もこの連報の意味を発表されました。

しかし、直前の東日本大震災の影響で、何人もの発表者が発表を断念する事態となり、発表の途中で休憩が入る場面も多く見られました。更に木質構造のカテゴリーでは、東北で被害調査中の稲山先生など多数の研究者の顔も見えませんでした。




静岡県の森林林業研究センターからは池田潔彦さんがセッションの座長と発表者として参加されていました。静岡大学の安村先生はじめ研究室メンバーとも交流を深めることができ、今年の耐力壁ジャパンカップの話で盛り上がりました。


ヤギモク 遠藤