耐力壁ジャパンカップ2011要素試験

耐力壁ジャパンカップもいよいよ今週末に迫ってきました。
そこで昨日、静大で要素試験を行いました。
今年の耐力壁は、昨年の「板壁1号」に引き続き「板壁2号」としました。
昨年は桧のCLP(クロスラミナパネル)をアラミドベルトで足元固定して臨みましたが、今年は桧の板を噛み合わせ嵌合させて一体化する事で剛性を出そうと言う物です。そのためには柱脚が先に壊れてしまっては困ります。
そこで今回は柱脚部の試験を行いました。


要素試験と言っても柱脚部の実物を用います。

使用するのは梁の曲げ試験機です。
土台を固定して柱を引っ張り上げる試験です。
実際の壁対決では、水平力を柱頂部に受けますので柱脚には「曲げ」も掛かり、もう少し複雑な破壊力になります。
しかしこの試験で引き抜き力がどうなるかは極めて重要です。


昨年はアラミドベルトにプレテンションを掛けることができずに柱脚が浮き上がってしまい、柱頭部の梁に大きな負荷が掛かり梁が折れてしまいました。今年はなんとしても柱脚と梁にバランス良く負荷を掛けなければなりません。
やってみたら目標としていた70KNを越えて77KNでした。

昨年の柱脚部アラミドの試験でも一応72KN程度でしたので、今回は変位が少ない分秀逸でした。


終局はこんな感じです。

これは昨年の様子です。
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20100921

いよいよ土曜日には組み立て練習も行い本番に備えます。

ヤギモク 遠藤