東大の防災訓練

12月2日の正午に東大農学部地震による火災が発生したとの設定で防災訓練が行われました。
突然の館内放送で全員避難するように指示が有りました。
私はちょうど夏におこなった実験の試験体の片付けのため5号館地下の実験室で片付けの後研究室に戻った所でした。


試験体のバラシに時間が掛かりすぎ、気が付いたら昼になっていたのでした。


研究室は木質構造研究会の運営のためほぼ全員が弥生講堂へ行っており、在室者は私を含め3名でした。
毎年行われる訓練はそれぞれ趣向を凝らした内容で、前回は我が5号館で火災が発生し、館内に残った人を消防庁の特殊装備の隊員が助け出すと言った感動のストーリーでした。
外に出るとすでに他の研究室のメンバーが点呼をしており、とりあえず年長者の私が先生に代わり点呼の後、3号館前の本部へ報告です。

本部前にある研究室の状況把握のためのプレートを「済み」にしてもらいその後の訓練を見学しました。

今回の訓練は消防庁の大型車両がたくさん参加して盛大におこなわれました。

まずは逃げ遅れた人の救助です。はしご車が大活躍の後、逃げ遅れた3人が無事救助されました。


消防庁のおねえさんが訓練の内容を解説します。
一人救出される毎に「おおー」という歓声と拍手が起こります。(笑)

次は2号館への放水訓練です。

この古い建物は果たして激しい放水に耐えられるのでしょうか?
正直言って雨漏りが心配です。

何はともあれ40分ほどで訓練も終了し、三々五々それぞれの部屋へ皆戻っていきました。
そして広場前は元の静けさを取り戻しました。

足元を見れば、ギンナンが沢山落ちていて東大の初冬を感じました。

このギンナンの臭い匂いももう慣れました。


ヤギモク 遠藤