木住協・技術開発委員長が杉山英男賞を受賞

昨日、「木質構造研究会」の2012年総会が東大農学部の弥生講堂で開催されました。
今回の総会は、今年安藤先生に代わり新たに会長に就任された稲山先生が議長を務めました。
23年度の活動報告、会計報告、24年度の予算案、役員メンバーの紹介があり、総会は無事終了です。
その後今年の「杉山英男賞」の授与式と受賞講演が行われました。
今回の受賞者は下記の4名でした。


1 福本雅嗣氏(元日本木造住宅産業協会)
  逢坂達男氏(日本木造住宅産業協会)
  「木造軸組構法の性能向上に関する普及活動」

2 金谷紀行氏(元森林総合研究所
  「金物接合・金物構法の基礎となった強度の研究と指針の作成」

3 水谷達郎氏(元日本住宅金融公庫
  「長年にわたる枠組壁構法に関する指針の作成と普及啓発」


日本木造住宅産業協会は八木木材産業(株)も所属する木造軸組工法の団体ですが、福本氏と逢坂氏は協会の元および現在の技術開発委員長です。
木住協はこれまで木造軸組構法に関する様々な研究開発や普及啓蒙活動を行ってきましたが、それらの活動が認められての受賞です。


福本氏は引退されてからリハビリ中に遭遇した東日本大震災でのご自身の体験から建築業界が向き合う事柄について講演されました。


逢坂氏はこれまでの木住協の様々な技術開発を紹介し、現在の利用状況などを説明されました。

これはヤギモクでも使用している「省令準耐火構造・木住協仕様」のこれまでの利用状況のグラフですが、右肩上がりになっていることが判ります。

更に都内では1時間耐火の使用も確実に増え続けている様です。
ヤギモクは静岡県の木住協の会長をさせていただいていますが、日頃使用している木住協の技術が高く評価されたことは大変うれしい事ですね。


また、金谷氏(元森林総研)、水谷氏(元住宅金融公庫)のお二人の講演も両氏の長年の活動を紹介する内容でした。
これらの講演を聞いていると、まさに今回受賞した皆さんは、日本の木造産業をを支えてきた功労者で有ると感じました。


彼らの後に続き、多くの功労者が表彰を受けることは、後進の大きな目標となると思います。
この業界を支える全員が、更なる精進をする事が大切ですね。


ヤギモク 遠藤