日本建築学会 東海大会

9月12日から14日まで名古屋大学において日本建築学会2012年度大会(東海大会)が開催されました。
昨年の早稲田大学に続き、比較的静岡に近い場所での開催だったため、移動距離が短く私的にはラッキーでした。

今回の学術講演会では、私たち東大木質材料学研究室関連で12名の発表がありました。
木質構造Ⅲが11名、建築歴史で1名でした。

私も「木質構造Ⅲ・材料特性」のセッションで発表しましたが、とにかく建築学会での発表は持ち時間があまりにも短いため、複雑な内容や多くの試料説明が必要な内容は難しいのが現状です。そのため、内容が多い場合は複数人による連報形式での発表になります。



これが発表会のプログラムですが、発表者とタイトルがびっしりと並んでします。
さすがにこれだけあれば、ゆっくり発表していたのでは3日間ではとても終わりませんね。

私は今回も木質構造関連の分野を中心に多くの講演を聴きました。
内容的には様々でしたが、中には辛辣な質問を繰り返す人もいてかなり面白い意見交換もありました。

最近はやりの木造の制震工法の分野も聞きましたが、試験方法や評価方法がちょっと???。。のような発表もあり、宣伝のために発表しているような内容が散見されました。

毎回感じますが、この様な基礎的な研究発表では聞く側の応用力も大切です。単に人の研究内容を聞いてそのレベルがどの辺にあるのかをチェックするだけではなく、発表内容からその技術が使えるかどうかの判断も大切ですね。今回もたくさんの発表から多くのヒントを貰いました。

ヤギモク 遠藤