盛岡散策

木材学会2日目の午後、空いた時間を利用してみんなで盛岡市内を散策しました。
盛岡駅前から市内の循環バス「でんでんむし」に乗って県庁前で降り、城址公園からスタートです。

まず最初は公園の一角にある「櫻山神社」にお参りです。

手水を使い、お参りモード全開で行きましたが、建物は和様の寺院建築でした。

神仏習合のなごりでしょうか。
向拝だけ見るとお寺の本堂ですね。
ついつい、蟇股や海老虹梁の彫り物などが気になってしまいます。

側面に回ると後ろに本殿がありました。

神社ですからやはりこのスタイルの方がしっくり来ますね。
本殿は、基本的には、高床で切り妻屋根、土壁や瓦は使わず、装飾が質素とほぼ決まっています。

その後ろには烏帽子岩と呼ばれる大きな岩がまつられていました。

この岩は盛岡城築城の際に出てきたもので、以後代々にわたり祭られてきたようです。

御祭神は南部家の創始者と初代盛岡藩主とその子孫です。

絵を見ると、兜の前立てがすべて同じデザインです。
やはりこれは南部家の伝統なのでしょうね。


神社を離れて少し歩くとおもしろい光景がお出迎えです。

おおー、なんだこれは! と叫びたくなる衝動を抑え、まずは写真を撮りました。
おもしろいですね。
樹種は「ヒマラヤスギ」ですが、それぞれの木の中側に枝が無くて、両側の木はまさに林縁(林の外周の縁部分)の樹木の様です。

枝打ちをしたのでしょうか?
気になります。
ヒマラヤスギは珍しい樹種なので何かのイベントで植えられたものと考えられますが、
あえてこの様な形に整えるつもりだったのか、謎は深まりますね。

東大農学部の農正門から3号館の前の通路にこのヒマラヤスギが植えられていますがかなりの大木に育っています。
ここの木はそれほど太くはないため、樹齢もそんなに経っていないと思われます。

短時間の散策の予定ですが、ちょっと楽しい気配がしてきました。


ヤギモク 遠藤