盛岡散策その4

南部せんべいを購入した後、岩手県公会堂に行きました。


昭和2年に竣工したこの建物は、早稲田大学佐藤功一博士により設計されました。
近寄って見ると、全面にスクラッチタイルが使われています。

フランクロイドライトが帝国ホテルの建設にスクラッチタイルと大谷石を使ったことは有名です。
関東大震災の後、このスクラッチタイルの使用が流行しました。
1920年、30年代に多く使われ、その後衰退していきます。
佐藤功一博士の設計した日比谷公会堂早稲田大学の大隈講堂にもこのタイルが使われています。
このタイルは現在でもイナックスが製造していますね。
私も何度か使いましたが、豊かな表情が表現でき、当時流行した事が理解できます。

中に入ると模型がおいてあり、創建当時の資料が展示されていました。

竣工の一年後に行われた陸軍の演習に、昭和天皇も視察に訪れ、この建物が大本営と御座所になりました。
階段の脇にその当時の写真が展示されていました。

今でも使用されているため自動販売機がおいてありました。
その販売商品がとてもローカル色豊でした。

私はしずくいしの「トマリン」を飲みましたが、トマトとりんごのマリアージュ?でした。



次に、有名な石割桜を見に行きました。

樹齢350年ほどと書いてありましたが、石の割れ目から巨木が生えている姿は衝撃的でした。
側でよく見るとちょっと痛そうですね。

この時にはまだ時期が早く、咲いていませんでした。


散策はおよそ3時間程度でしたが、とてもおもしろいコースでした。


ヤギモク 遠藤