静大生のインターンシップ実習

ヤギモクでは毎年、静大生のインターンシップ実習を受け入れています。
夏休みを利用したこの実習では2単位が付くようです。
昨年は農学部1名、人文学部1名の2名でしたが、今年は農学部2名が月曜日から5日間の日程で来ています。
私の居る企画設計部の業務はどれも非常に専門度が高く、ちょっとお手伝い、と言うわけにはいかない為、基本的には学生さんには住宅がどの様に造られていくのかの理解を深めるプログラムを組んでいます。
私がお世話するのですが、学校は違いますが同じ農学部同士なので木材や林業の話には多少気合いが入ります。


今年のインターンの深見君と松永さん
キコラ見学、サンプルでしか見たことのない木がたくさんあり喜んでいました。


月曜、初日はまず近くの上棟現場見学です。ここでは部材と木材の種類、同一等級集成材、対称異等級集成材の説明などをした後、組み立ての手順を見学です。午後は、今話題の「森林林業再生プラン」と「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」を読み解きレポートとプレゼンの課題でした。木のことを勉強している彼らにはタイムリーな題材でしたが、人に伝える為のプレゼンは不慣れな様子でした。

火曜、マイホームセンターでの展示場回りです。好みの展示場を見学してレポートにします。住宅業界に無縁の彼らにとって、展示場見学さえ初めての体験です。そのため予備知識が無い分、大変ストレートな見方をします。レポートは読んでおもしろかったため、商品企画にも回しました。

水曜、販売企画課のお手伝いでした。静岡県の住宅メーカー、ビルダーの情報収集です。

木曜、私の現場チェックに同行です。静岡、藤枝、掛川の引き渡し間際の住宅の状況確認です。
ついでにキコラと榛南展示場の見学もしました。



ここで昨日チェックした掛川の住宅を紹介します。

外観はスパニッシュ、屋根には京セラのソーラー発電が乗っています。
建物は完成しており外構工事の途中でした。

設計担当は海野君、ICは鈴木さんです。


室内に入ると中電さんによる電気系統とソーラー連携の検査をしていました。


食堂には畳コーナーが有り、ダイニングテーブルは未設置でした。
これはテーブルを半分畳側に乗せて使うようです。座椅子半分、椅子半分の使い方ですね。(想像ですが)


畳コーナの下は収納になっています。


上部は吹抜で開放的な空間です。


室内には多くの収納小部屋が有り、動線計画も理にかなったものでした。
洗面から見たパントリー。その向こうにはキッチンが繋がっていて、収納と動線を同時に確保しています。


玄関から入るシューズクローゼット
たくさんの靴が収納可能です。


2階ホールにはこの住宅の為にデザインされた収納ボックスが埋め込まれています。


ちょっとしたスペースにも洗面を組み込んであります。


2階建てですが、小屋裏にはもう一部屋、プラスアルファの趣味スペースがあります。
高さは1.4mですが、多目的に使えます。


現在の発電量がビジュアルに判るエコノナビットがキッチンにあります。

発電量が2.4kw、使用量が0.9kwと表示されていました。



さて、またインターンシップの話に戻りますが、今日は初日に見学した建物の電気配線計画と照明計画です。そのための説明はIC課の長島課長がレクチャーします。

本日中にプレゼンボードにまとめる作業です。どの様なプレゼンができるか楽しみですね。


ヤギモク 遠藤