五月祭 フォリーの組み立て

コンペで選ばれた2作品の製作が始まり、連休が明けてから私も応援に行きました。
私が手伝ったのは「フクヤマ織物」の作業ですが、すでに部材の切り出しが終わり、製作用架台も出来ていました。
その台の上で細く裂いた合板を編み込んでHPシェルのパーツを造ります。

今回のHPシェルは一枚のシェルを9分割して製作し、最後につなぎ合わせて完成させる物です。
そのための3種類の小型のHPシェルを作成し、接合に使うフレームも予め製作しておかなければなりません。
フレームは捻れた状態で製作する必要が有るため、そのための治具も必要です。
これがその時に製作した治具です。

この日の作業はこの治具を製作して終了でした。
すでに「サトウ茶筅」の部材はかなり完成に近づいていました。



そして、いよいよ五月祭前日のセルフビルドの日が来ました。
朝から全員で作業がスタートです。

まずは用意した材料を建築場所まで運びます。
これには2台のリヤカーが大活躍です。

それぞれのフォリーの設置場所は、「フクヤマ織物」が弥生講堂アネックス前の庭、「サトウ茶筅」がいつもの3号館前の広場です。
私はフクヤマ織物の手伝いをしました。

ここが設営場所です。

まずは設計者の福山さん自身が位置出しです。

その間にHPシェルのパーツをつなぎ合わせて組み立てます。

最初に周囲のフレームを合わせ、その中に作成してあったシェルのパーツをはめ込んでいきます。

有る程度形になったら、捻れや誤差を調整した後、ビスで部品を固定していきます。
作業も進みいい調子だと皆が感じ始めたときに、なんと突然の雷と雨が襲来です。

雨はすぐに止み、2時から後半戦開始でした。

シェルを載せる柱は地面に杭を打って造ります。

この作業に結構時間が掛かり、なかなかシェルを載せるまでに至りません。

3号館前の「サトウ茶筅」の方は順調に仕上がっていました。

階段も美しく出来ていました。

私たちのフクヤマ織物は、やっとシェルを載せたのがすでに暗くなってからでした。
さらに作業は続きます。

この上にフィルムを溶着して造った幕を付けなければなりません。
私もすぐ横のアネックスホールで幕の製作に参加です。
アイロンで溶着して鳩目を掛けます。
鳩目掛けは紅一点のリンちゃんの担当でした。

しっかり溶着した部分に付けられた鳩目は一つでなんと20kNもの張力が得られるようです。凄いですね。


何とか急いで製作し、フォリーに載せて留め付けます。

この時点で夜の9時でした。ほぼ完成です。皆の顔に安どの表情が見えます。

毎年このフォリーの製作は、途中で起こる幾多の試練を乗り越え、知恵を出し合い完成させます。

翌日は行けなかったため、完成の写真は西野さんのフェースブックからもらいました。

これが完成の姿です。

翌日は全身筋肉痛でした。これも毎年の恒例ですね。


ヤギモク 遠藤