五月祭 設計コンペ 「木質構造による3次元曲面」

今年の五月祭のフォリーのテーマは木質材料を使った3次元曲面です。使用できる材料は4m以下のディメンジョンランバー、流通サイズの構造用合板、ビスなどです。このテーマが発表されてから丁度2週間後がコンペのプレゼンテーションとなります。
毎年木質材料学研究室と木造建築コースがこのコンペティションに参加します。
3次元曲面のテーマですぐに思い描いたのは、ミラノサローネの会場になっているミラノのロー・フィエラのガラスの屋根でした。

この3次元曲面を再現したくてエスキースをしました。

しかし、三角形のサイズを微妙に変化させながら立体的な美しい曲面を構成することはかなり難しいことが判り、もっと規則的な構成で美しい曲面を作れないだろうかと思い悩み、結局の所、一昨年チャレンジしたHPシェルを使うことにしました。

前回の模型です。
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20100419/1271641555

そこでまたまたエスキースです。

このいたらずらがきの様な絵が出来たとき、もしかしてけっこう面白いかも・・・と思いました。

そこで全体のフォルムを確定するために、ワイヤーフレームで1/20モデルを作ってみました。

そこからが実は怒濤のような夜なべの連続でした。
毎晩関数電卓とエクセルで形を計算し、やっと部材表にしました。

HPシェルを作るためにはなるべく正確な作業台が必要なのでこれを造りました。

それから部材を切り出し、毎晩2時〜3時までの作業です。耐力も限界に近づいた頃、やっと完成です。


自分で言うのもなんですが、シェルが結構キレイに仕上がりました。
組み上げてみるとかなり丈夫な構造になります。
実物の住宅にも応用出来たら素晴らしいでしょうね。
まずはとりあえず締め切りに間に合いました。


ヤギモク 遠藤